設置された雨量計の数値の読み取り方について

気象観測で主に使用される雨量計は、普段私達の目に触れる事はないのでどんな仕組みになっているのか想像しにくいことが言えるでしょう。天気予報で必ず目にする降水確率は、雨量計を使用して算出されています。メスシリンダーのような機器に、雨を溜めて測っているのではと思いがちですが、実は雨量計の別名にあたる「転倒ます」で計測が実施されています。ますの片側に水が溜まるともう片方に傾く仕組みになっていて、シーソーと同様の動きをします。傾いた回数をカウントすることで雨量の算出となっているのです。ですが、雨が弱すぎた場合や強すぎた場合は正確な数値を算出できないことがあるので、注意喚起に差が生じてしまうこともいたし方ないと肝に銘じておきましょう。雨量計は身近にある物を利用して簡単に作成ができるので、知識として身につけておくと便利です。

適した場所で使用することで雨量計の力が発揮される

より正確な数値を出すためには、より良い環境下に雨量計を設置することが大切になります。道路脇で車の水はねがかかる場所、海に近く海水が上がってくる場所、地盤が整っておらず降った雨水によって浸水する場所は避けて設置しなくてはいけません。また、大きな樹木や建物があると実際より少なく観測されることがあるので、見晴らしがよくこれらの高さの半分以上を離して設置しましょう。建物の屋上に設置する際には、少なくても1メートル以上、できたら3メートル以上は離して設置するようにします。既にエアコンの室外機が設置されている際には、風の影響を受けないよう工夫しておくことが大切です。雨量計は精密機器に分類されるため定期的な点検が欠かせない他、設置環境の整備点検も忘れず行なうことが求められます。

雨量計を使用したデータ発表には届け出が必須

学校の自由研究で雨量計を使った気象観測や、特殊な環境の下行なったものでは正式な届け出は必要ありませんが、観測の成果を不特定多数の人に公表する場合には届け出の手続きを行う必要があります。これは、ネット上に情報を載せる際にも該当します。届け出は、観測所が所在している都道府県の気象台に提出します。記入事項は決められているので、専用のホームページまたは最寄りの気象台に問い合わせるようにしましょう。ドローンといった無人航空機に雨量計などを設置して気象観測を行なう方もいるかと思いますが、観測場所が毎分ごとに変化することが想定されるため気象観測制度には当てはまりません。雨量計はペットボトルなどで簡単に作成が可能です。これらの注意点をしっかり守って、気象観測を行うようにしましょう。